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オペラ座の怪人のTSのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(1925年製作の映画)
3.5
【嫉妬からの反動行為】75点
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監督:ルパート・ジュリアン
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:93分
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死ぬほど有名な作品。様々なリメイク作があるようですが、今作はその中でも恐らく一番古い『オペラ座の怪人』です。この有名タイトルの作品も、今作を通じて初めて見たのですが、なかなか変態的な内容だなと思いました笑 半分、ありえない設定なのですが、淡々と疑いの余地もなく進んでいくのがまた面白い。

あらすじは有名と思うので省きますが、そもそもオペラ座の地下にこんな人がずっといて気づかないなんてありえないでしょう笑 助言を聞くクリスティーヌも奇妙。そして、真摯に助言を聞いてくれるが故にクリスティーヌに恋心を抱いてしまったエリックも気の毒な存在。いざ、会うとなって顔が奇形であったため恐れられ逃げられる始末。うーん、冷静に見たらクリスティーヌの方が悪いような気もするのは僕だけでしょうか。そこからの束縛を超えた反動行為に関してはエリックが悪いでしょうが、時代が時代ということもあり、奇形の顔をしている人を見て泣き叫んで逃げるというのは普通だったのかもしれません。今では道徳的にアウトでしょう。

モノクロサイレントで淡々と進んでいきますが、妙に最後まで見れてしまう。特にエリックが開き直って、骸骨の仮面を被り舞踏会に堂々と現れるシーンなどは印象的でありました。ストーリーは大方わかったので、他作ではどう表現されているのか気になってきたところです。
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