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オペラ座の怪人のkazu1961のレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(1925年製作の映画)
3.6
▪️Title : 「オペラの怪人(1925)」
Original Title :「The Phantom of the Opera」
▪️First Release Year:1925
▪️JP Release Date :1925/09/26
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-444 再鑑賞
🕰Running Time:75分
▪️My Review
怪奇映画の名作として古くから愛され続けている作品で、何度となく映画化されていますが、サイレント映画の本作がルーツですよね。
クリスティーヌが仮面を剥ぎ取るシーンの恐怖演出は映画史上でも有名なシーンとして語り継がれています。
見どころは、オペラ座及びその地下迷宮の大セットや、エキストラの数。かなりの予算をかけて作られた大作であることがわかります。光と影のコントラストの効いた撮影もとても美しいですね。
そして、主演のチャイニーの造形ですね。映画公開まで門外不出であったチェイニーが自ら考案したメイクで、チェイニーにとってもっとも有名なホラー映画となりました。
しかしながら、ストーリーは過ごしやすい残念。
ファントムはあくまでも「怪人」であり、他の作品で見られるような、その容貌と所行の恐ろしさを嫌悪しつつも、彼への敬愛とそして同情を忘れることのなかったクリスティーヌの設定は本作では見られません。ただ「化け物」「ケダモノ」と呼んで、ひたすら逃がれようとするばかりです。そう、完全な悪役扱いですね。悲劇性がないのはやはりストーリーに深みがでないですよね。。。

物語は。。。
1880年パリのオペラ座。そこには、世にも醜く恐ろしい怪人が現われるという評判が立ち、舞姫たちや道具方は恐怖に襲われていました。そんな最中、道具方の一人が首をつられて死んでいるのが発見されます。これも怪人のしわざだとますます人々は恐れました。オペラ座に棲みつく怪人とささやかれる男には、愛する舞姫・クリスティーヌをスターにしたいという思いがあったのです。。。

なお邦題はのちの『オペラ座の怪人』ではなく『オペラの怪人』として公開されました。

▪️Overview
ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を基にした1925年のアメリカ合衆国のサイレント・ホラー映画である。ルパート・ジュリアンが監督し、ロン・チェイニーが愛する女性をスターにするために殺人や暴力を犯すパリ国立オペラに出没するタイトル・ロールの醜い怪人役を演じた。他にメアリー・フィルビン、ノーマン・ケリー、アーサー・エドマンド・ケアウィ、ギブソン・ゴウランド、ジョン・セント・ポリス、スニッツ・エドワーズが出演している。
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