たこやきだんしんぐ

スイス・アーミー・マンのたこやきだんしんぐのネタバレレビュー・内容・結末

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

初めは屁で海を渡っててアホくさくB級なイメージで構えていたが、中盤から深みを感じた。

そして初めと終わりに屁の航海を持ってきていて、あたかも締まりがいいように感じるが (アナルだけに)結末のサラの一言が全てを物語っている。"どういうこと"


冒頭の表現したかったシーンは 船の船首像が本物の人間だったらおもろいな+屁で海渡りたいな と思って思いついたのだろうか


劇中ハンクは生きているのか死んでいるのか定かではなかった為、生きてても死んでても双方のパターンで捉えれるようにして鑑賞していたが 死体を連れての旅というのは、本当にしたかったこと、思ってたこと(心の声)を死体に幻覚を重ね、自分の臆病でネガティブな意識を メニーに宿すことで 前向きに生きることに向き合えたのかな、、

いろいろな作品のオマージュもコミカルに散りばめられてる

随所おちんコンパスと屁がポイントになってくる
クマの顔平手打ちするの勇気ありすぎて草

てかこんな数日行方不明者だった奴に休む間もなくインタビューするの鬼畜でやばい

疾患有り・憧れの一般人を待ち受けにする程のストーカーは、そりゃ父親も頭を抱えたのであろう

···最後にメニーが屁の航海を始めた時に、うんちやおならで笑えるツボの浅い子どもが笑ったのは分かるが よくよく考えると 同じタイミングでほほえんだハンク父の笑みは最大の謎。(なんなら最大の闇w)

頭抱える息子に手を焼いてる風で ラスト10分出てきたが、まともぶってるけど 一番の変質者な気がするで

能無し!の罵倒を受け 育たなければハンクはこんなんなってないできっと···!

エンドロールの曲も良かった。
旅の途中のハンクの気持ちのような歌
自殺しようと意を決してたところから、家に帰るまで生きるか死ぬかの瀬戸際でひとつひとつ感情やら思いを見直してる感じ


躁鬱と境界性人格障害を併発し自殺未遂に 過度な栄養不足で幻覚が見え、打ち上がった死体に 潜在意識を委ねた、といったところであろうか。
なにはともあれ クレイジーさに関しては、蛙の子は蛙、屁の子は屁!なのであろうな(曲まで全部聴いて私が読み取ったハンクの設定)

おもろポイント
·結構鋭利なおちんコンパス
·忘れた頃にやってくる放屁
·メニーの肩風きりランウェイin創作バス
·くま平手打ち(勇敢すぎじゎ)
·ラストシーンの屁の航海のダニエルの笑顔(爽やかすぎるんだが)