コーディー

スイス・アーミー・マンのコーディーのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
4.2
予告の時点でとりあえずこれは理屈を取っ払って観なきゃアカンかなって思ってましたw
無人島に遭難したハンク。途方に暮れ自殺を試み首を吊ろうとしたその時、浜辺に打ち上げられている死体を発見。でもこの死体、なんかオナラしてるよ〜から始まるブッ飛びサバイバル!

この冒頭シーンの異様さはシュール極まるなかなかの怪プロローグやし、いきなりこんなに拡げて大丈夫?な不安もあったけど個人的にはこの掴み大好きです。
そしてまあタイトル通りスイス・アーミー・ナイフさながらな万能死体と化したラドクリフ君とポール・ダノによるクレイジーなサバイバル交流が展開していきます。とりあえずw
これは現実なのか?ファンタジーなのか?将又はるか未来の話なのか?などいろいろ思いを巡らせ観てたけどなるほどね〜な着地やったし、全容が見えてきた頃にはさっきまで笑ってたシュールな笑いはハンクの更なるシュールを浮き彫りにする。ニヤニヤ観てたけど徐々に人間が見えてくるとファンタジーとはまた違う独特な様相になってくる。面白い!

いろんな解釈ができそうな映画やったけどとにかく突拍子も無い笑いだけの出オチ映画ではなかったし、ハリポタ以降顔色悪い役目白押しのラドクリフ君、ついに最終形、死体wお見事でした。