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スイス・アーミー・マンのkrhのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
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スイスアーミーナイフならぬマン。十徳男みたいなことかな。
観た直後は混乱して考えがまとまらないほど多方面から揺さぶられた感じ。
前半はずっとケラケラ笑ってたのに、最後は思わず泣きそうになった。

テンポが良いし下ネタがサイコー!
コンパス、右曲がりだったなぁ…笑
とりあえずケツ毛はガン見。
初めてダニエルラドクリフを俳優として好きだと思った。間違いなく新境地!
さらに音楽もいいので気分アガっていく一方。
俳優のハミングとメロディラインが重なるやついい。確かに遭難してたら自分の歌がBGMだよなぁ。

友情と愛情が混ざる瞬間のきらめきとちょっとした淀み。築いた絆の知らずうちの深さに気づいて、安心するような、あるいは泣きたくなるような感じ。
ニュアンスの感情が表現される度に、あんたたちあんなバカみたいなやりとりしてたのに…ってハッとする。

ラストは、今まであんなに楽しそうで、もはや素敵だとすら思って見守ってきたのに、現実の目との落差を見せつけられてしまって遣る瀬無い…
対人関係において、気後れして背を向けてしまう傾向のある人にとってはぶっ刺さること請け合い。
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