タコさんウィンナー

スイス・アーミー・マンのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
4.0
屁をこき続けるハリーポッターの死体を使って無人島を脱出する映画……!(?)
死体と歩む青春バディロードムービー!

本年度私的「どうやって思いついたのか知りたい映画ランキング」堂々の第1位にランクインしました。
意味わからん。しかし、おもしろい!

あらすじに書かれた衝撃の展開は開始10分ほどで終了。ここからどうやって2時間続けるの?!と思いきやここからが本番でした。
死体を使ったアイディアが満載で不謹慎ながら笑えます。死体が生き生きとしていく姿には微笑ましさすら覚えます。(日本の劇場でこういうタイプのギャグで笑いがおきていたのは死体の独特なキャラ造形のおかげだと思います!)
孤独で無人島にたどり着いた男が、誰もいない森の中で死体と友情を深めていく。文章で書くと恐ろしいですが、この映画はとてもポップな雰囲気を含みます。
音の使い方やアーティスティックな画面作りも印象的です。

最後には主人公と死体の友情に涙すら浮かびます。テーマは明確にはわからないけど、こんなに心動かされるのは何故なんだろう。

先が読めないとともに、なんとなく終わってほしくないと思う。
そんな不思議な映画でした…!

オナラを肯定していきたいです。