ウォーボーイズ2024

スイス・アーミー・マンのウォーボーイズ2024のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.5
事前にあらすじとポスターアートを観た限りでは、なんじゃこのバカ映画は!?と思ってましたが、実際見て観ると意外と哲学的なお話で驚きました。

死んでいるのに生きているような矛盾した存在であるメニーとの行き過ぎた友情(アッー!的な)やり取りを通して、ハンクが次第に自分自身やこれまでの人生と向き合っていこうとする、全体的には割と前向きなお話です。

しかし、たまに挟まれるハリーポッターと謎の水死体メニーことダニエルラドクリフの文字通り身体を張った迫真の演技のせいで、申し訳ないですが笑いながら観てました。
周りの人達、クスリともしてなかったけど笑う場面じゃ無いの??ここ。って場面が多数あり、面白かったです。

特に最後の方、ハンクの事を見守る周囲の人々の表情がやばかったです。
あー…危ない人に関わってしまった…
って感じの演技と、その後の衝撃のラストに、何とも表現できない気持ちにさせられました。

とにかく不思議な映画です。

エマワトソンがメジャーなディズニー大作映画のヒロインを演じる中、とにかく役を選ばないスタイルを貫くダニエルラドクリフの泥臭い役者ぶりにも感動します。もしかしたら今後、ポスト・ディカプリオになるかもしれませんね。