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スイス・アーミー・マンの62355cinema5のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.5
タイトルを見て 最初「スイスの軍人」と思ったのですが(笑)、スイス アーミー ナイフ(万能ナイフ)のもじりで、「万能な男(ここでは死体だが)」の意味だったんですね。

まさしく タイトルの通りに、ラドクリフ君演じる死体のメニー君が、 水上オートバイになったり、給水タンクになったり、ペニスが方位コンパスになったり、歯がシェイバーになったりと文字通り八面六臂の大活躍をして、主人公のハンク君を助け無事に故郷へ導きます。

最初は 分からなかったのですが、死体が喋り始めたのは ハンク君の心の声だったんでしょうね。

死体という形を借りて自分との対話を繰り返すことで、人生の意味を見出していったのだと思います。

ある種の哲学ですね。

突っ込みどころと言えば、熊にも襲われながらも苦労して故郷へ帰り着いたのですが、エンドクレジット直前に振り出しの海岸へ アッサリと戻ってしまうというのに 少しガッカリしました。

最後のオチも吉本新喜劇のコテコテのコントのようでした(笑)

「10クロバーフィールドレーン」のメアリー・エリザベス・ウィンステッドがハンク君の憧れの女性として出演していました。
この人も良い女優さんですね。

評価としては、万能死体という意表を突いたプロットだったのですが、3.5点にします(少し辛口かな?)。
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