タイトルを見て 最初「スイスの軍人」と思ったのですが(笑)、スイス アーミー ナイフ(万能ナイフ)のもじりで、「万能な男(ここでは死体だが)」の意味だったんですね。
まさしく タイトルの通りに、ラドクリフ君演じる死体のメニー君が、 水上オートバイになったり、給水タンクになったり、ペニスが方位コンパスになったり、歯がシェイバーになったりと文字通り八面六臂の大活躍をして、主人公のハンク君を助け無事に故郷へ導きます。
最初は 分からなかったのですが、死体が喋り始めたのは ハンク君の心の声だったんでしょうね。
死体という形を借りて自分との対話を繰り返すことで、人生の意味を見出していったのだと思います。
ある種の哲学ですね。
突っ込みどころと言えば、熊にも襲われながらも苦労して故郷へ帰り着いたのですが、エンドクレジット直前に振り出しの海岸へ アッサリと戻ってしまうというのに 少しガッカリしました。
最後のオチも吉本新喜劇のコテコテのコントのようでした(笑)
「10クロバーフィールドレーン」のメアリー・エリザベス・ウィンステッドがハンク君の憧れの女性として出演していました。
この人も良い女優さんですね。
評価としては、万能死体という意表を突いたプロットだったのですが、3.5点にします(少し辛口かな?)。