ちば

スイス・アーミー・マンのちばのネタバレレビュー・内容・結末

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
無人島で遭難し、絶望の末、自殺を試みる主人公ハンクの目の前に一体の死体が流れ着く。
ハンクは近づき、死体の様子を伺う。すると死体からは異常なまでのガスが吹き出していた。ガスの勢いは次第に強まり、沖の方まで進んでいき、その勢いにつられ、ハンクは死体に馬乗りをし、ガスの浮力を利用し無人島からの脱出を試みるのだった。

【感想】
冒頭の衝撃的なシーンからこの映画に一気に引き込まれた。
とても下品でバカバカしい場面盛りだくさんなのだが、テンポよくストーリーが進んでいき、爽快感さえ感じた。

内容に関してだが、ユニークなシーンが多い中、ハンクの生きる上での苦しみが随所に現れる。
ハンクが抱える生きる上での苦しみを、メニー(死体)が「なぜ?」と度々問いかける。その問いかけは子供のような質問ばかりなのだが、思わず考えさせられてしまう。
死んだように生きているハンク、生きているように死んでいるメニー(死体)との対比が成されていた。死体との触れ合いを通して、「生きるとは?」を投げかけているように感じた。
ちば

ちば