リリー

スイス・アーミー・マンのリリーのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.5
摩訶不思議なコメディでありホラーだと思いました。ダニエル・ラドクリフ演じる死体のメニーが蒼白な顔でペラペラしゃべり、カクカクと体を動かします。口から水も吐いて、ハンクの飲料水を提供してくれます。
皆さんがレビューで書いていらっしゃる様に、私も無人島サバイバル物語だと思っていたら全く予想と違う内容でした。
ハンクとメニーの会話が下ネタ満載でふざけている様に見える一方、「生きるとは?」などの真面目で哲学的な疑問についてもハンクがメニーに解き明かします。「寂しい!退屈だ!」と書き残し、自殺の準備をしていたハンクなのに、メニーと出会い、生き返った様でとても楽しそうでした。
だから、結末で2人が微笑んでいたのは、ハッピーエンドと解釈していいのですね。ハンクがこの経験から生まれ変わったことを願います。
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