千利休

スイス・アーミー・マンの千利休のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
4.5
ここまでウイットに富んでいて哲学的で、そして美しい映画を久々に観た。本作には他のA24作品の透明さとはまた異なる瑞々しさがあるのだが、決して綺麗な描写がウリなだけの作品ではない。無人島と自殺という生の結晶から始まり、果てには死の象徴であるロボットが性に目覚める。眩しいほどに生命力と愛に満ちていて観ているこっちも幸せになってしまう。示唆的ではないからこそ興味の尽きない幸福論。是非とも本作を友人と語り合いたい。
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