Parry

As You Are(原題)のParryのレビュー・感想・評価

As You Are(原題)(2016年製作の映画)
3.5
94年、カート・コバーンが死んだ年。其々の父と母の同棲をきっかけに一緒に住む事になり惹かれ合う少年2人とその2人と付き合う少女。タバコを吸う唇に指を沿わせるシーン等友情と恋が混じる関係の描写が上手い。
“アメリカの男の普通”が破壊する関係。ある人物の不在の中、現在の事情聴取の映像と甘い思い出と暴力が入り交じる過去パートで構成される。
本作は低予算だからDIY感ある映像だけど構成が工夫されていて鬱屈とどん詰まりの町の中にもある美が映っている画で最後まで退屈しなかった。グランジの雰囲気が溢れている。
アマンドラ・ステンバーグが目当てで見たけど、ミスエデュケーションと僕らと僕らの闇のオーウェン・キャンベルが熱演。チャーリー・ヒートンのカリスマ性が牽引してる.アマンドラは助演でもいいアクセントになるしどんな映画にも馴染む。
これが23歳の時のデビュー作のマイルス・ヨリス=ペイルフィット監督は自身もクィアと公言している。マーゴット・ロビーの主演作Dreamlandを撮影後、タンクガールリメイクの監督候補。20代にして飛躍がすごい 。
Parry

Parry