えなみ

えなみの感想・レビュー

パターソン(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます。

日々のほんの些細な出来事から、毎日みずみずしい詩が生まれる。主人公の詩人・パターソンが秘密のノートにペンを走らせ、そこにアダム・ドライバーの朗読が重なる。そして彼の声と街の風景がまた重なり、バスとともに加速していくような描写は心が満たされた。

同じパターソンに住む詩人の少女や、コインランドリーのラッパーとの出会い。奇妙な双子たち。喧嘩中のカップル。愛する妻。パターソンを取り巻く人々(と犬)がみな魅力的で、しかもジャームッシュらしい絶妙のタイミングで登場する。そしてそれぞれが名言を残していく…。個人的には奥さんがとびきりチャーミングで最高だった。

詩のほかにも、壁の絵やカップケーキ、マッチのデザインなど、たわいないものに光を当てて輝かせている。そんなところも好きだった。