凄い傑作！ってわけではないけど、良い作品だと思った。
いつものジャームッシュ作品らしく、この作品でもさして大きな事件は起こらない。
平凡な日常を詩と妻と犬と共に暮らす、バスドライバーの姿が描かれるのみだ。
この作品のテーマとは「詩と人生」なのだと思う。人生とは決してドラマティックなものではない。しかし詩という、誰のものでもない自分の言葉を通して再構成することで、人生は価値を持つのではないか。
主人公が詩を公開しなかったのも、その詩が誰でもない自分のための言葉だからではないか。
(あまり考えがまとまっていないのでまた追記するかも)
追記
主人公はどうやら元軍人らしいことが、寝室の写真からうかがえる。
彼がなんでもない日常に詩を見出していったのは、戦場という非日常の経験が大きく影響してるのかもしれない。
あと犬が可愛かった
