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パターソンのneroのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
2.5
ジム・ジャームッシュ作品はやっぱり自分向きじゃないのかなあ。ただでさえ散文詩って苦手なのに、今回は登場人物も詩人ばっかりの映像七行詩って趣きだった。映像やリズムはさすがに美しいんだが、一日の描写がもう少し長かったら寝落ちしてたかも。

パターソンを演じるのがアダム・ドライバーで、カイロ・レン(SW)、ガルペ(沈黙)に続く自信喪失系キャラ。エキセントリックな奥さん(ゴルシフテ・ファラハニ)に振り回される。彼女がとにかく強烈。中東系美人だがその性格はかなりヤバ目。わずか七日間で、室内どころか服やカップケーキまで白黒模様に塗りつぶし、突然ミュージシャンデビューを語る、完全に夢見ちゃん系のアブないヒトだ。とにかく彼女から目が離せない。
彼女が・・・いつかいなくなっても、彼は淡々と詩作を続けるのだろうねぇ。

唐突に出てくる永瀬正敏で眠気吹き飛んだ。
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