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パターソンのruiのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.7
翻訳について触れられていた。
だからきっとこの映画をネイティブではなく、字幕で観ている時点で全部はわからないだろうし、もしかしたら良さの半分くらいしかわかっていないのかもしれない。

それでもこの作品は心にじんわりと沁みてきて良かったし、観てすぐよりも時間が経つと余計に体に世界が広がっていく感じ。
なんやろ、今日といういうもの一日の始まりが妙に新鮮で新しく感じる。
実際昨日とは違うし新しいけど、見え方が違うというか、角度が変わる?細部を見るようになる?そんなところ。

突飛な行動や言動も、それを見て微笑んだり肯定的に捉えることってとっても重要。

いくら奥さんがモノクロの見た目の悪いカップケーキを作ったとしても、笑顔で見守らなきゃならない。
思い立って趣味の悪い柄のギターを買ったり、下手くそな「線路は続くよ〜」と弾いて歌われても、しっかりと微笑んで褒めなきゃいけない。
それは簡単なようで簡単でない。

でも、パターソンは「〇〇しなきゃいけない」とはきっと思っていなくて、純粋に妻を楽しんでるんだろうなと思う。
きっとそういうタイプの人間だ。
相手を補い、支えることのできる人間だ。
それって究極に素晴らしいことじゃない?




ここからは完全な余談。

パターソンはほぼ毎朝の目覚めは腕時計で時間を確認していたのが印象的だった。
自分はというと、iPhoneで時間を確認している。
寝る前に液晶の明るさを最小にしたり「Night shift」をオンにしたりしているけど、それでも起きた瞬間に液晶の画面を見るのは少しばかり抵抗があった。
目への刺激もやはりある。
ベットの傍に時計でも置けばいいんだけど、それを置く場所がないから仕方なくiPhoneを見て時間を確認する。

寝る直前もiPhone、起きた瞬間もiPhone。
なんだかそれって、ちょっと怖い。
何がって言いにくいけど、ちょっと怖い。

だからベットの横にスツール的なモノを使って、時計を置くことを当面の目標にしようと決めた。


んー、最後の余談、いるかなー。
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