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パターソンのemlpsのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.4
バーで登場するあの彼ほどの気力は無いが私もその瀕死さが少しわかる時だった。ああいう穏やかな朝があることも、優しさや美しさに憧れることもあるけど私はじっと彼らの一週間を、人の日常をみてることに苦くなり始める。これからも日常を晒していく世の中は侵されていくのかな、詩が浮かんだ場所がスタジオだと言った詩人のように自分の真ん中に居られるだろうか。鍵付きのノートに詩を書く少女も良かった。
生きてる意味が無いと言って去る弱い背中、暮らしには無駄ばかりでも良いことを歳を重ねていつか認めよう。私にとってのいつも通りのジムジャームッシュさもあってぐちゃぐちゃに、素直には言わせてもらえない、捻くれ倒した文字が沢山消えた。それはパターソンが詩を書きためたノートの様な結果。まあ平和です。
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