ゆみな

パターソンのゆみなのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.5
白いノートを持ち歩きたくなったり。

観る前は、平凡な男の1週間を観察するような映画だと思っていて。まあ、観終わった後、あながちそれも間違いではないと思ったんだけども、彼の1週間の中にひそむちょっと笑える出来事や切ない時間、そして幸せな気持ちを共有させてもらえたような気がしますね。いい映画だ。

どこが面白いとかそういうことではなく、ただ肌で感じて心に少しの潤いを齎せばいいんじゃないの?おいしいとこ持ってった永瀬正敏のような人が、私にも白いノートをくれたらいいのに。そしたら私も明日から詩人。

それにしても名演だったワンコが公開前に亡くなってしまっていたと聞き、なんだか切ない気分に。でも、この映画を観た人の記憶には一生残っていくんだろうね。幸せなワンコだなぁ。

よく考えればジム・ジャームッシュの映画の中ではかなり好きな1本になった。これより好きなのは『ゴースト・ドッグ』なんですけどね。あれも久しぶりに観たいなぁ。
ゆみな

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