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パターソンのNのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
5.0
ジム・ジャームッシュが大好きなので最高以外の何でもない。から、余計な説明はあまりしたくないけど。。。

双子がやたら登場するのはもちろんパターソンという街に双子がたくさんいるわけではなく、妻から双子の夢の話をされたことがきっかけで双子に目がいくようになってしまっているだけ。そういうことって日常的に多々ある。例えば新車を買ったらその後同じ車種の車ばかり視界に飛び込んでくるとか。

本作のテーマは多分、『類似と相違』。双子は視覚的には似ていても人としては全くの別人であるし、例えばバスの乗客の男の子二人も(きっと)同じくらいの歳だけど身長に差があり片方の子の足が地面についていなかったり、男性二人は出来事も靴も似ているけど靴の汚れ方に差があったり、その他にも好きな詩人の名前とか女の子が作る詩とパターソンが作る詩とか...。

ジャームッシュの映画の撮り方も本作最高だった。本作は月曜日から一週間、毎日パターソンの起床から始まるけど、毎日2人の寝相が違っていたりして、昨日セックスしたな、とかわかるようになっているし、起床時間も違っていたりする。また、パターソンの通勤経路も同じ道だけどカメラの角度が違っていたりと、本当に凄い。

似ているようで違う毎日に存在する幸せをジャームッシュの観点で作られてる本作、みた人をちょっと幸せにしてくれる。すてきな映画。