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パターソンのaoiのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
「何があっても日は昇り また沈む 毎日が新しい日」「今のところは」

150本目には日常の映画を、と思って選んだけどとてもよかった。
同じような日々の中でも毎日はちょっとずつ違っていて、印象に残る出来事だけ、少しずつ少しずつ積み重なって記憶や生活が作られていくんだよね。
映画にしてみても、ストーリーやセリフすべてを覚えてはいなくて、画やセリフがひとつ印象に残ることで、記憶に残るし特別なものに感じられるはず。

パターソン氏は言葉では褒めていても、奥さんのセンスを心底信じてないし、彼女の作るパイは微妙だったんだろうな、、笑
でも、それを言葉に出さないことが絶妙なバランスを保ってるはず。
バーの未練がましい彼のような「おまえのことは全部知ってるし、すべてを全力で愛してる!」よりも、よほど実感できる具体的な愛情のかたち。素敵。

バスの運転をしながら乗客たちの話を聞くシーンはたまらなくすきだな〜
直接関わっていなくても、どの人にも生活や過去があると感じるし、自分が社会の一部だなと実感できるのよね。
私も喫茶店で他愛もない会話を聞く時間がすきだから凄くわかる。

〝pumpkin〟で「可愛い君」って訳すのがとってもステキ。フォントも秀逸。

# 150/2018