ニュージャージー州パターソンに住む一組の夫婦の一週間を描いたドラマ。
アダム・ドライバー演じる夫が主人公で、その彼を中心に物語は進みます。朝の6時10分くらいに起き、朝食を食べ、バス運転手としての仕事をし、家に帰ってその日の出来事を妻に話し、夜は犬の散歩。その途中で行きつけのバーに寄り、一杯のビールを飲む。
そんな毎日を過ごしながら、日々感じたことを詩として、ノートにしたためる。特別大きな展開はなく、本当にただ一般人の日常を撮っているような内容です。
「スター・ウォーズ」新三部作や「沈黙 -サイレンス-」など大作に相次いで出演しているアダム・ドライバーですが、本作では本当に一般人としての彼を垣間見たような自然の演技を見せてくれます。
ここまで日常に寄り添った映画はあまり見た記憶がなく、逆に新鮮。
約2時間娯楽性は全くありませんが、登場人物たちの何気ない会話や、ふとした出来事。そんな一つ一つの要素に深い味わいが感じられて、普段自分が過ごしている日々の見方が変わったような気がします。
