デロング

パターソンのデロングのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.7
ジム・ジャームッシュ監督は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に続いて2作目の観賞。淡々と進んでいく感じで観る人によっては眠たくなってしまうような作品ですが、監督が作る雰囲気が良いんですかね、不思議と最後まで見入っちゃいました。しかも今作は少し笑えます。

アメリカはニュージャージー州にあるパターソンという街でバスの運転手をしているパターソンの何気ない1週間を描いた作品。(^^)

毎朝6時過ぎに起き、軽く朝食を食べ仕事に出掛ける。そして、夕方に家に帰り、妻のローラと食事をしながら会話をし、妻が可愛がっているブルドッグのマーヴィンを散歩に連れて行き、軽くBARでお酒を飲んで1日が終わる。

毎日同じ繰り返しの様に感じるけど、バスの車窓から見える景色や、乗客の会話も毎日違う。そんな日常を綴った詩をパターソンは1冊のノートに書き留めています。その一つ一つの言葉と一緒に映画も静かに流れていく様で心地よさがあります。パターソンを演じたアダム・ドライバーの表情がまた良いんですよね~。何気ない日々にも幸せさが伝わってきます。

後はなんと言っても愛犬のマーヴィンでしょ!存在感も抜群だし、なまら可愛いです!マーヴィンは、素晴らしい演技をした犬に贈られるパルム・ドッグ賞を受賞したみたいです。しかし、エンドロールでも流れてましたが、残念ながら受賞前に病気で亡くなったみたいで、あんな愛らしい演技を見せてくれただけにホント悲しいです。犬好きな人は是非観て欲しいです。
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