とまと

パターソンのとまとのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
好きな監督の1人のジム・ジャームッシュが手掛けた作品。

バス運転手で趣味で詩を書いているパターソンの1週間を描いた映画。
とても静かで穏やかで美しくて、この映画自体がまるで挿絵付きの1つの詩集の様でした。
特に女の子が書いた詩が好み。

ただ、どうしても奥さんが好きになれなかった。好きになれなくてソワソワして癒されなかった。
だからお気に入りのシーンはどれも奥さんが出ていないシーン。
奥さんを大事にしているからこそ、自分の気持ちを抑えて全て肯定してあげてるのを見ると、なんとも言えない気分になる。
奥さん全然悪い人じゃないんだけど、その時のアダム・ドライバーの表情が絶妙過ぎてモヤモヤしてしまう。
でも深い愛を感じる。
時間を置いてもう一度見たらもっと好きになるかも。


詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びている様なものだって。
その台詞を私は日本語字幕で見てる皮肉。
もう一度、今度は英語字幕で観ようと思います。
とまと

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