陰と陽
詩人パターソンの1週間を、繰り返されるシーンで構成したストーリー。
1週間って、色々なことが起こるけど、自分でプレイバックして深々と考えることってないですよね。だから新鮮でした。人の月曜日から日曜日を細かに見ていくと、思いがけない出会いや気付きだったり、その人の成長が見られました。
でも詩人って、毎日の気持ちや考察を言葉に書き起こして、ためているんですよね。毎日プレイバックして、自分の表現を深めていく。この主人公の妻のように、側から見ていたら、感動するし楽しいですよね。でも自分がもし詩人だったら、疲れちゃうな笑。
この映画で気になったのは、夫婦の形です。主人公パターソンは、どちからというと暗く、感情を外に出そうとはしませんが、妻はクリエイティブで楽観的、そのバランスがパターソンにとっては居心地が良かったのかもしれませんよね。
いつも行くバーも、妻の犬の散歩のついでに。バーに行けば仲間と出会える。またパターソンの仕事であるバスの運転も、色んな人に出会えます。
パターソンの周りの環境が、パターソンを成長させ感情豊かにしてくれる、ということもパターソンは分かっていた気がします。
そして最後の日本人との出会い。
いやあ、なかなか意味深でした笑。まあたぶん詩を理解できていない自分はずっと理解できないシーンだと思います。
とにかく、圧倒的に素敵な世界観で、気持ちよく見ることができました。