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パターソンのshiraのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
郊外の街パターソンに住む、市井(しせい)の詩人パターソンの7日間の日常を描いた作品。
ジム・ジャームッシュが描くパターソン
の人々は、どこか村上春樹の小説に登場しそうな雰囲気があり、淡々と描かれるなんてこともない暮らしも詩的に映ります。
考えてみれば、パターソンに住むパターソンというところが、韻を踏んでいて詩的ですね。

ある出来事をきっかけに詩人と名乗ることをやめたパターソンですが、永瀬正敏演じるペンだこができるくらい詩が好きな日本人と出会い、もう一度ペンを取ります。
永瀬正敏がパターソンに投げ掛けた、「白紙のページに広がる可能性もある」という台詞が印象的です。まるで下ろし立てのシャツを着るような気持ちにさせてくれる、素敵な言葉です。
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