パターソンの作品情報・感想・評価 - 327ページ目

パターソン2016年製作の映画)

Paterson

上映日:2017年08月26日

製作国:

上映時間:118分

ジャンル:

4.0

あらすじ

ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラにキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけな…

ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラにキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

「パターソン」に投稿された感想・評価

観た時間が夜だったのもあって、めっちゃ欠伸したけど、それも含めてよかった。

小さな「好き」がたくさん有るんだけど、とにかくパターソンとローラの朝が好き。
優しくて愛に溢れてて、でもパターソンに合わせて早起きすることはしないローラ。笑

ローラがすごく絶妙なバランスで愛しい。
居るよね〜、こういう「ちょっと着いていけないけどチャーミング」なひと。
夫婦のちぐはぐさも仲良しの秘訣なのかな。でもお互い惹かれるのも分かる。

パターソン優しくて繊細なのに体つきよすぎてもう大好き。

エンドロールでキャストの名前がすごく少なくて、え!?ってなるんだけど、確かに狭い世界の話なんだよね。全然それを感じさせない。
狭いけど窮屈じゃないのが、パターソンの世界なんだな。

登場人物それぞれが血が通っているように感じられるし、いちいち可愛い。
見終わって、とにかく誰かに優しくしたくて仕方ない気分になった。誰でも良いから優しくしたい。笑

嫌なことがあって、ずーっと気分が低迷していたんだけど、吹っ飛んだ。
観たい映画、読みたい本が増えたからしばらく楽しく過ごせそう。

恋人と欠伸をしながら観て欲しいな。
全員には教えないけど、大好きな友達には観て欲しい、そんな映画でした。

余談
俳優に疎くて、アダムドライバーとは?状態だったんだけど、「ガルペやんけ!(沈黙)」って気付いた途端、幸せそうに生きてくれてるだけで嬉しくなってしまいました。
カツマ

カツマの感想・評価

4.3
日常を詩のように綴ってみたら毎日はこんなにも愛おしくてキラキラと輝いてる!こんなに日々の生活が幸せに見える作品がかつてあったかな。やっぱりジム・ジャームッシュは何気ない会話を詩的に演出する天才。ドラマチックはすぐそこにある。登場人物(もちろんブルドッグも含めて)全員が魅力的で、凄く人間らしくて、平凡なはずの日常を大事に生きていきたくなる、そんな作品です。

ニュージャージー州のパターソン。この地名と同じ名前のバス運転手パターソンは朝は妻ローラと一緒にベッドで目覚め、仕事中のバスの中では乗客の会話に耳を傾け、夕方にブルドッグのマーヴィンのお散歩。夜はバーでビールをひっかける、そんな毎日。彼は日常の合間に詩をノートに書き止める。バスの運転の前、休憩中、何気ないひと時にパターソンはノートを取り出して、のんびりとした情景を言葉にしていった。そんな彼の月曜日から日曜日までの1週間を描いています。

日々はそれぞれ似ているけれどこんなにも個性に溢れてる。アーティスト気質の妻ローラはエキセントリックな魅力でパターソンを常に魅惑し、ブルドッグのマーヴィンは人間以上に表情豊か。
永瀬正敏の名前がクレジットされているけれど、多分途中で忘れると思います。忘れていた方がきっと楽しめる、かな(笑)
あったかくて愛に溢れてて、素敵な言葉たちが物語を彩ってくれる。写真のようなオシャレなカットは切り取って家に飾っておきたいくらいハッとするほどアーティスティック。日常を芸術のように切り取ったジム・ジャームッシュの溢れるほどのセンスが目いっぱいに詰め込まれた作品でした。
saeko

saekoの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます


"we have plenty of matches in our house."
と始まるあの詩

ローラにベタ褒めされ、
そんなつもりじゃないんだよ…と言いたげな戸惑った表情と、例え自分の本意じゃなくても彼女の言うことは否定したくない、パターソンの愛情がないまぜになったあの顔

お互いの事が大好きなんだなーと毎秒伝わる2人の関係

無条件にかわいいマーヴィン

予想外の出来事が起こり、疲労困憊で帰宅した金曜日のパターソン

そんな彼の表情にすぐに気付いて優しく声をかけるローラ

暖かい日差しと、少し冷たそうな風がそよいでいた土曜の朝

永瀬正敏さん演じる詩人の、最後のセリフ


他にも、なんでもない日常に見せかけた
なんでもない(風に見える)人々と、彼らが話す言葉や起こす行動
ここに書き留めておけないほど大好きなシーンばかり

もう一回観に行きたい !

全てが詩的で、ジャームッシュだなあ、と嬉しく、楽しく、幸せになれる作品。
長くて、ぱっとしない。でも、それが毎日なんだよなあ。だからこそ、小さな事件が変化をつくる。散りばめられた、くすっとシーンがジャームッシュらしかった〜

ムーンライズキングダムの2人がでてたのテンションあがった!
邦画のようなテンションとテンポ
ムーンライズキングダムのふたりが出ていて感動した
Rocksoff1

Rocksoff1の感想・評価

4.0
緩いテンポだが飽きさせず、見た後に和んだ。ジム・ジャームッシュこそ真の詩人。

このレビューはネタバレを含みます

1週間を描いた日常的なストーリーだから、明日は何が起こるのかな?ってワクワクしながら見れました。

ココ最近のジャームッシュ映画の中ではすごく面白くて惹き付けられました。素敵な夫婦愛。マーヴィンの存在がたまらない!!あとはバーの人たちとかバスの中の会話とかところどころ出てくる双子とか!不思議さもあるんだけど、普通の日常だから、すごく見やすかったです!

曲が低調でちょっと怖かった(笑)なんなんだろう、あの不思議な曲たち。頭に残る。重たい事件でも起こるのかな?っていう曲調で最初ちょっとハラハラしました(笑)

最後に出てくる永瀬さんの存在感が凄まじく素敵でした。
バスの運転手を勤めながら、日々のことを詩に書き留めいる パターソンと好奇心旺盛で独特なアートセンスを持つ妻 ラウラの日常を描いた作品


とても良かったです。雑誌でジャームッシュ特集を見かけ、気になっていた本作を見ることが出来ました。
まずアダム・ドライバーが素晴らしかった。演技しかり醸し出す雰囲気までもがビタッとハマってました。

いわゆる決まった日々の流れを描いていく日常モノです。日常モノは単調なストーリーで飽きてしまうものが多いですが、本作は朝起きるシーンから始まり、仕事をして、飼い犬の散歩がてらバーに立ち寄るなどの決まった場面から構成されているが、しっかりと印象に残る出来事があるので楽しむことが出来た。

音楽もいわゆるドローンミュージックなるものが多用されていて、ジャームッシュらしいなと感じました。

後はマービンが愛くるし過ぎる。
まぁ最後はやらかしちゃったけどね笑
よだか

よだかの感想・評価

3.8
パターソンに住む、パターソンさんの日常を描いた作品。
老齢の作家による、円熟した短編小説のような映画でした。

まるでソネットのように繰り返される言葉や事象が、とても心地良い。
初めてアダム・ドライバーさんがかっこいいと思いました…包み込むような優しさ。
ラブラブな夫婦にお腹がいっぱいです。

そして、忘れた頃に登場する永瀬正敏さん。
詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなもの……良いラストです。
パターソンにとっての1週間は私にとってキラキラとした時間になりました。静かに好きな人と繰り返しくる毎日を過ごすことの愛おしさを微笑ましく感じられて、単調なことに意味があるんだなーと教えられた気がします。彼女のことを綴ったpumpkinという詩が個人的に響き、「愛がない人生なんて…」という台詞を想起させました…🌔