パターソンの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

パターソン2016年製作の映画)

Paterson

上映日:2017年08月26日

製作国:

上映時間:118分

ジャンル:

あらすじ

「パターソン」に投稿された感想・評価

romio

romioの感想・評価

4.0
ジャームッシュの新作ということで、あまりにも見たすぎて見れなかった作品。
2018年のラストはこちらの映画で。

見終わった後、このジャケットをみてまた惚れるが。
映画そのものが一本の詩という、なんとも彼らしい作品。
てかお洒落すぎだろ!!俺なんかがやったら、お前何カッコつけてんのって話になってしまうだろう。キムタクとかと同じ世界の話だ。しかしジャームッシュにかかれば
そんなことは一切感じさせず、あくまで自然なその世界。アダムドライバーが好演。

舞台は田舎町のパターソン。
そこでバスドライバーを勤めるパターソン(名前)がこの映画の主人公。
朝起きて、仕事をして、妻との会話をして、犬の散歩がてらバーに寄る。
そんな普通の日々が映される。
似たような日の中にも新しい出会いや発見があり、その時に感じたことを自分のノートに詩として綴るのが彼の日課。
彼の周りには、夢を語る白黒の妻、愚痴を言う同僚、バーの仲間と特徴的な人ばかりいる。
その中で、彼は戸惑いを見せることはあれど、不満を言うことはなく相手の話を聞いてそしてそれを受け入れる。
そんな時、彼は何を感じているのだろうか?

ところどころにあるアクセントが響き、ラストには、今までの日々がそれぞれ共鳴するかのように気持ちよく昇華されこれからへと続いていくメッセージを受け取れる。
詩から映画へ、映画から詩へ、そして人生へ。
明日もまた一日が始まっていくけれども、その感じ方は人それぞれ、その時の気持ちはその人だけのものなのだ。
優しく元気がもらえる作品。
日曜日の夜なんかにとてもおすすめ。
タカ

タカの感想・評価

3.9
詩をテーマにした作品
噂どおりに何も起こらない…退屈といえば退屈な映画。しかし良いシーンがいっぱいで、もう3回も観てしまった。
正直言ってよくわからなかったので、僕には詩の素養がないのだろうな、と諦念を感じつつ。
詩人を主人公にした作品であるけれど、作品自体が訴えてるメッセージというよりは個人的なことを重ねて思ったことを書く。

日々。生活。日常。
有名な誰それが生まれ育った街であっても、どの街も大抵どこも大差がない。
基本的には退屈で、何か劇的でも特別でもない。
同じような人の暮らしがある。

その中で個々がそれぞれの生き方を選択しているわけだが、その生活とどこか隔絶したところに創作はある。そしてあらゆる創作の中に「詩」は宿る。
詩は言葉だけでなく、映画の中にも宿るから「詩的」な表現が可能になる。
その生活から隔絶したところで生きる部分と生活そのものの部分があるから、それなりにそんな生き方はシンドイ。

何かを自分に課して休まることがない。
主人公のアダム・ドライバーが演じるパターソンもまたそんな風に見える。
彼はある意味で「善人である」ことを課している。
変わり映えのしない毎日を甘んじて生きながらそこに不平不満を述べない。他人の傲慢や妻の気まぐれでエキセントリックな行動を否定しない。
苦く渋い顔を滲ませながらも耐えているように見える。
それは誰のせいでもなく、自分がそう生きたいと思っているからだ。
個人が感じている何か、なんかよりもずっと、自分が生きていたい何かである為に課し続けて生きていく、ことを選択している主人公、なんだと思う。

何かと繋がっている、というよりは、何物とも繋がってなどいなくて、個人が他者の中で、ありたい自分のためにただひたすら、自分の中にある善人であろうとする、ということが描かれているのではないかと思った。

そして、それには、とても共感した。


あ、でも意外に「白紙になってもまた一から始まるのが人生」みたいなシンプルなことを言いたい映画なのかもしれない、とも思う。
#2019-1
恐ろしいくらいに何も起きない、だがそれが良い。他の映画であれば前振りとも言えるシーンがあるけど、必ずしも日常はそうではない。

主人公パターソンが詩を綴るようにこの映画も詩を綴る。影や双子、滝が韻を踏むように何度も現れ、毎日を少し変化を加えて描く。夜は左進行の散歩が、昼は右進行になったり、少女の詩のセンスにしてやられバスの電気系統が故障してっていう流れ、いちいち切り取り方、描き方が素晴らしかった。傑作。
nk

nkの感想・評価

3.7
パターソンの一週間を描いた物語。何気ない毎日を大切にしたくなる優しい作品でした。

落ち着いた映画だと予想はしてたけど、想像以上にゆったり。朝見てたので序盤は寝かけました。正直ちょっと寝ました。

詩を書くのが趣味のパターソン。彼の詩については特に特別な感想は持たなかったけど、日常の些細な一コマを抜き出して詩という1つの世界を創り出す作業は素敵だなあと思いました。
そして、この作品自体がパターソンの詩の創作と似ているように感じました。日々に溢れるちょっとした出来事と、そこから生まれる小さな幸せや不幸。それを丁寧に描写していて、毎日は同じようです同じじゃないことを気づかせてくれます。

あと、彼女が可愛い!!容姿もファッションも素敵。彼の詩を愛しているのも良かったです。
あとバスの乗客の男性2人も好きでした。お互いにちょっと意気がってるのが可愛い。登場人物がみんな微笑ましかったです。

全体として若干物足りない感じはしたけど、それは私がまだまだ刺激を求める子供だからなのかな、と思いました。精進します。
川しま

川しまの感想・評価

4.0
大好きなジャームッシュの作品。

こんなに穏やかなのに見応えがあるのは何でだろう。全く同じ日なんてなくて、登場人物が(時には立ち止まることもあるけど)前に進んでるから…?それぞれの登場人物がボヤってしてなくて、ハッキリしてるから良い。

あのポスト…お主の仕業か…。笑
Erigeron

Erigeronの感想・評価

4.1
ひさびさ安定のジムジャームッシュ
ちらつく双子
イヌかわ
詩ってよいな詩でも書きたくなる
単調な仕事をしながら決めた日常を好きなものだけで生きていくの憧れる

ローラの白黒のアート好きやで

このレビューはネタバレを含みます

日常と詩と愛についての作品。
この便利な世の中に 主人公はあえてローテクな手段を選ぶ。
"散歩" "人間観察" "ペンを持つ"
自分がハイテク世代にいるからこそ、こういうシーンがとても素敵に感じた。
瑠

瑠の感想・評価

4.3
地味だけど見終わった後考えさせられた。
主人公はスマホとかSNSとか使わない。
実際スマホとかなかった昔の時代の方が面白かったと思うしね。
毎日のルーティンだけど、毎日少しずつ違う。
そこにある人から人への優しさに癒される。
そんな穏やかな生活…理想。