きゃん

花、香る歌のきゃんのレビュー・感想・評価

花、香る歌(2016年製作の映画)
3.1
朝鮮時代末期、女人禁制とされた伝統芸能「パンソリ」で女性初の唄い手となった女性と、彼女を育てた師匠の数奇な運命を描いた作品。パンソリの魅力が詰まっていた。

太鼓の伴奏に合わせて歌やセリフ、身振りで物語を語り伝える伝統芸能パンソリ。朝鮮王朝時代末期、母を亡くした少女チェソンは、偶然知ったパンソリの物語のヒロインに自分の人生を重ね、深く感銘を受ける。パンソリの歌い手になりたいと決意したチェソンだったが、当時、パンソリを女性が歌うことは固く禁じられていた。それでも強い思いを抱くチェソンは、性別を偽り、パンソリの大家シン・ジェヒョの下で修業を積むが…

スジちゃん目当てに見たんですが、本当に素朴な役が似合いますね。素朴だけど花がある。スジちゃんが歌うパンソリが心に染みた。心から歌を愛しているんだなということが伝わってきた。途中退屈してきたけど、ラストにかけて一気に引き込まれた。厳しいパンソリの修行を通して深まっていく師弟子愛に感動させられた。師匠さんの優しさが切なかった。
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