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シマウマのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

シマウマ(2016年製作の映画)
4.2
全ては竜夫(竜星涼)に来た1通のメールから始まった。 
メール添付の画像は原型の崩れた仲間の顔と抜き取られた一対のアバラ骨。 
竜夫は身の危険を感じ、恋人である彩(高橋メアリージュン)のもとへ急ぐが、途中で襲撃に合い、昏倒してしまう。暗い倉庫で目を覚ました竜夫の前には“アカ"(須賀健太)と名乗る男がいた。その男から、自身は依頼人からの復讐を代行する闇の組織の一員であることを告げられ、アカと同じ組織の“キイヌ"(日南響子)という女からは組織を取り仕切っているのが“シマウマ"(加藤雅也)という男であることを聞かされる。クズの依頼でクズを始末するといった組織の生業に惹かれ始める竜夫のもとに“シマウマ"から電話が掛かってくる。それを受けた竜夫は“ドラ"として生きることを決意する。それから、元刑事の網川(福士誠治)をも巻き込んで、血みどろで壮絶な復讐の連鎖が始まった。そこは絶対に足を踏み入れてはいけない禁断の領域であった。 
ヤングキングに連載中で現代社会の暗部を抉り出す過激な描写で話題になった禁断のクライムコミックが、まさかの映画化。
依頼者から持ちかけられた依頼で依頼者の恨みや怒りを、ターゲットにきっちり与える回収屋の過激な描写(売り出し中のアイドルの顔面を切り刻んだターゲットには身体中にタトゥーを刻み込むなど)、脚の指を切り落としたり全部の歯をペンチで抜いたり金槌で全身の骨をバキバキへし折るなど壮絶な人体破壊描写、回収屋同士利用し合い隙あらば裏切るサバイバルゲーム、アカとドラの因縁に始まる壮絶な復讐の連鎖、高橋メアリージェーンや日南響子のセクシーで強いヒロインの魅力、元子役と呼べない須賀健太の狂演、日本映画の限界をぶち壊す傑作クライムアクション映画です。
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