ジャロピー

ジェイソン・ボーンのジャロピーのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.3
アクション映画のターニングポイントとされる作品はいくつかあって、比較的最近の作品でいうと、SFではマトリックス、リアル路線では、このジェイソン・ボーンシリーズではないだろうか。ボーンの1作目が登場してから、あらゆるアクション映画(007までも)がボーンっぽい近接格闘路線をフォローするようになった。

今作はシリーズ5作目、マット・デイモン主演では4作目にあたる。
3作目でボーンのストーリーはキレイに完結したと個人的には思っているが、マット・デイモンのボーンがまた見たかったのでカムバックは大歓迎。

ストーリーは、マンネリ(お約束)のCIAとの追跡劇。だけど今作は動機づけがイマイチというか、3で自身の落とし前を付けたのに、今更、蒸し返します?すでにボーンが暴露して関係者を葬った後なので、新事実とか言われても…それに、当時のメンタルヘルス担当だったニッキーが暴力衝動を抑えられなくて地下格闘家として生計を立てていたボーンのメンタルを癒やすんじゃなく再び現場に戻して自分の目的に利用するという…。ニッキーとのハッピーエンドを期待していたファンもいたかもしれないが、こいつは逝ってヨシだわ。

なので、決着のついた過去の作戦ではストーリーが引っ張れないので、CIAの新たな計画をぶっ潰すことに。でもこれ、ボーンは関係ないよね。彼は静かに暮らしたかっただけなのに。CIAもボーンが出てくれば、そりゃあ、追跡せざるを得ないよな…。もっと偶然に巻き込まれた感じにした方が良かった。

次はあるのだろうか…。
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