140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ジェイソン・ボーンの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.6
【クラッシュギア】

ボーンシリーズ4作目。タイトルは主人公の名前も苗字もとって「ジェイソン・ボーン」。キャラクター映画となった本作はロックバンドは自分たちの名を冠にしたアルバムにしたコンテンツの成熟を見る。

話は自身の謎を追うのだが、常に追われているし追っている。群衆や有象無象、動乱をクリアにスキルで生き抜く爽快感が欲しいところだが、混乱の群衆の中に埋もれるように物語のイジりがノイズになって煙に巻かれるか、またはワンオブゼム。クライマックスのラスベガスチェイスでクルマを薙ぎ払うクラッシュ感には感心したが突き抜けたいなら、カジノに突っ込んだ衝撃でスロットが「777」を叩き出すような大味を喰らいたかった。主人公がドヤりながら歩き去る姿で間違ってはないが、間違いないを犯してももっと過激で過剰なアクションでワンオブゼムをぬけて欲しかった。