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まあだだよのstalkawayのレビュー・感想・評価

まあだだよ(1993年製作の映画)
3.0
こういう雰囲気の作品は、往々にして中弛みしやすいが、不思議とスっと最後まで見れてしまうのは、内田百閒の人生が面白みのあるものだったからか、黒澤明のテクニックか、そのどちらもかもしれないが、大変楽しめた。
出てくる役者陣が若い若い。たった四半世紀前だというのに。特に日下武史の若さは目を見張る。寺尾聰が作中喋らないのは、ナレーションを兼任しているからなのか分からないが、少々違和感を感じる。
さて、ストーリーは大きな事件はないが、良い話が多い。一方で話の主軸とは関係ないが、猫のノラがいなくなった際に「既に三味線の皮になっている」みたいな電話がかかってくるシーン。どうやらあれは事実のようで、SNSが流行ったことで日本人の質が落ちた云々と言う声もある昨今だが、昔からあの手のなんの得があってそういうことをするのか分からない頭のイカれた奴がいたものだと、考えてしまった。
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