幕のリア

DARK STAR/H・R・ギーガーの世界の幕のリアのレビュー・感想・評価

3.0
ハンス・ルドルフ・ギーガー。
HRの部分を今更知る。
エイリアンの造形と相まって本人までも怪物かのようなイメージで"ギーガー"と呼んでいると思うが、劇中では皆からファーストネームで呼ばれているのが当たり前だが違和感も感じる。

厳格なカソリックな家庭に育った最愛の恋人リーがミューズとなり、ギーガーとのタブー無き生活の中で疲弊し遂には死に至るエピソードがあまりに悲しい。

その後に舞い込んだエイリアンの大仕事。
マネージャーに、妻になれば俺の代わりにインタビューだって受けられるだろうと照れ隠しに結婚を申し込む。
大きな喪失から得た成功や新たな生活。

心理学者は、胎児の記憶や産道でのトラウマを唯一表現出来る作家だと言う。
その造形が世界中に浸透しているのは、芸術に対する嗜好を越えた、このような広義の発露にあるのだろう。

ホドロフスキーのDUNEに想像を逞しくさせられる。

皆んな乗りたい幽霊列車。

〜〜〜

ところで、
プロメテウスも、コヴェナントも、なんで世間では失笑の対象なんだ!💢
打切りになったらどうしてくれるんだ!💢
幕のリア

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