じゅんP

DARK STAR/H・R・ギーガーの世界のじゅんPのレビュー・感想・評価

3.4
すげーなこの深淵へと帰っていくかのような終わり方。
最初のカット、ギーガー宅へ足を踏み入れるように移動するカメラからして、異界を覗くという映画体験そのもの。生と死が距離を詰めれば詰めるほど、そこには畏怖が生まれ、迷い込んだ先で知らず知らず、生と死を同時に見つめる時間の旅。

畏怖への対抗手段としての絵。ギーガーが物を見ていた立ち位置との距離を詰める媒介としての絵。見たことのない列車に揺られ、それと理解せぬままモノリスに触れて歩く。異界でも猫は猫、気ままなMÜGGIに気まぐれにいざなわれて🐈
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