ひええ

DARK STAR/H・R・ギーガーの世界のひええのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「恐ろしい絵を描き続けることで恐怖心が和らぐ」と語るギーガー。
「幼いころ博物館にあったミイラが恐ろしかった。恐怖を克服したくて毎週通って観た。」
「父がプレゼントしてくれた頭蓋骨に紐をつけて引き摺って歩いた。怖がっていないことを証明したかったんだろう。」
幼少時代のエピソードからも、彼がずっと死を意識していたことがうかがえる。
でも今は、奥さんやマネージャーや素敵な人たちに囲まれて、かなり穏やかで幸せそうに見えた。

それにしても、晩年になってから庭にあんなに大掛かりな幽霊列車を作っていたとは...!
古い画集で読んだ子供時代のエピソードにも「自宅の地下に迷路を作って友達を呼んでいた」という話があったけれど、完全に延長線だろう。どこか自慢げな巨匠が可愛く見えてしまった。

あとサイン会のシーンで刺青だらけの男たちが感極まった顔をしてるのも可愛かった。
ひええ

ひええ