あい

ZOOのあいのレビュー・感想・評価

ZOO(2004年製作の映画)
3.8
各30分ほどの短編が5本。
カザリとヨーコ、seven rooms、陽だまりの詩は上手くまとまってて無駄がない。

特にseven roomsはすごく良かった。
物語の展開もスピーディーで飽きさせず、常に緊張感をはらんでいる。
カットは特徴的だけど見やすく作られてて、クラシックなBGMがこの作品の雰囲気を完成させている。
実写化映画として100点満点。


反対にソファー、zooは少し残念。
ソファーのキャストは良かったけど、演出が少しクドい。
全体的にゆっくり話が進み、台詞もそんなに多くないから飽きちゃう。
玩具をジーっと映したり、何もしてないシーンが長々と続くのがちょっと合わなかった…
でも最後のオチは乙一らしく、一捻りあり。

zooに至ってはなぜ1番大事なシーンと台詞をカットしたのか監督に疑問をぶつけたいところ。
そこをカットしてしまったので主人公が何をしているのか最後まで分からない。
原作未読者なら何回観ても理解できないはず。
そういう風に作られている謎作品。
よりによってタイトルを背負った看板作品がこの出来で残念でした。


企画自体はとても嬉しいし、乙一の世界観を壊すことなく再現度の高い作品ばかり作ってくれたことに感謝。
あい

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