タンゴは愛と人生と。
愛が崩れ始めるまでのマリアは活き活きと熟れた実のようなダンスだった。パートナーからの愛を吸ってどんどん美しくみずみずしくなっていくような。
愛が憎しみに変わっても、孤独と強さを兼ね備えた美しい女性に成長した気がする。
狂おしいほどの愛情がタンゴだし、それを経てきたからマリアは伝説のダンサーになれたんだなと思った。
ほんと人生と同じ。
愛にて輝き、愛を嘆き。
行けば行くほど剥がれた時の傷が深くなる。
雨に唄えばを思い出したシーンがとても好きだったけれど、あれだって愛を掴まないと、パートナーの腕の中で踊っているのか、踊らされているのか。。
#2017_59