オープニングから監督の色彩センスが爆発!
バキバキした色合いがガンガン目に入ってきて、そこで繰り広げられるのは派手な色とは対照的な哀しい物語。
少しだけメロドラマのよう。
現在のジュリエッタを演じる女性がドライヴの頃のキャリーマリガンに似ていたなぁ。
見終わったあとは、
あの自殺した男性の意味は?
鹿の意味は?
なぜ家政婦は夫の服を着て最後に出て行ったの?
娘とその親友の間に何があった?
など、色々と深読みをしてしまいました。
こういう謎を残してくれるのも素敵。
それにしてもなぜアルモドバルは男性なのにこんなにも女性の心情を描くのが上手いんだろう。
子を失った母の脆さがこれでもかってくらい伝わってきて悲痛でした。
めちゃめちゃ好きな作品。
#ネタバレ感想
#ネタバレ感想
#ネタバレ感想
作品の終わらせ方が素晴らしい!!
あえて再会を描かないところ、めちゃめちゃ良かったです。
うまい終わらせ方だなーと。
母と娘の再会で終わらせず、車内での会話シーンで終わり、そのジュリエッタの隣には別れたはずの男性。
彼女は娘との失った時間をきっと取り戻せると同時に、新しく愛した男性との絆も取り戻せたんだって嬉しくなりました。
過去に囚われていた彼女だっただけど、ラストの車のシーンでは隣に男性がいて、しっかりと「今」も取り戻してました。
母娘のストーリーなのに、ラストは男女のショット。
母親だけではないジュリエッタの姿が現れていて嬉しかったです。
ポスターも改めて見るとなるほどなぁってニヤッとしてしまいました。
ちなみに劇中でジュリエッタの名前をみんなフリエッタって呼んでいるのが気になったので調べてみたら、スペイン人はjuiietaをフリエッタって発音するってのがわかりスッキリしました!