ファーストカットからずっとオブジェクトのテクスチャーにフェティッシュなこだわりのある映し方だと思いながら見る。物事の表面的に見える時間経過とそれによる変化と、それとはかならずしも対応せずに変わらなか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
中盤から後半にかけてに起こる、娘の失踪からが面白かった。そこからはけっこう好きやわ。ミステリー要素もあって。最後も好き。期待感が生まれた。それまでは観てるのが少しきつかった。
盛大なプロローグって感…
かつて港があった。
住み慣れた街を離れ、恋人と老後を過ごすことに決めたジュリエッタ。荷造りを急ぐが、ふとしたことで12年音信不通だった実娘の消息を知る。彼女は動揺し、出発を急遽中止。娘への想いと自…
ふとした表情や眼差しのずれで、途端に人の間に不穏さや官能が生じる。このあたりの演出力にはさすがアルモドバルと感心させられる。
人だけでなく、木製の人形や列車と並走する鹿も、マドリッドのアパートメン…
運命に翻弄され、互いに分かり合えない母と娘の切ない愛憎のてん末を描く。
スペインのマドリードでひとり暮らしをしている中年女性、ジュリエッタ。恋人のロレンソとポルトガルへの移住を計画していた彼女だ…
“元依存症患者がつまずくと_
たった一回の過ちでも致命的になる
何年も忘れていたのに
あなたを見つけたいと願う過ちを犯した
その愚かな願いが_
新たな人生のもろい土台を突き崩した
私には何もない
…
ジュリエッタという、金髪のかとうかずこみたいな女性。美人でセンスが良くて知的で、表面だけ見れば憧れの対象になるような女性だけど、彼女の半生は「ソレダメ〜!」の連続のように感じた。
彼女は悪いことは…