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イエスタデイのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2014年製作の映画)
3.0
1960年代、世界を席巻していたビートルズは、ノルウェーの少年たちにも多大な影響を与えていた。

10代のバンド結成もの×ビートルズの設定が万国共通の普遍的テーマである、青春時代の爽やかさや青臭さを浮かび上がらせていて面白かったんだけど、今年公開された、同じく10代のバンド結成ものの傑作『シング・ストリート』とどうしても重ねてしまい、若干の物足りなさはあった。

というのも『シング・ストリート』公開時に、「バンドを結成させる過程や上手くなっていく過程が希薄」という意見をよく目にしたんだけど、今作『イエスタデイ』は、そのバンドを結成するに至る過程や主人公たちの身の回りの行間を、映画全体を使って目一杯描いた印象。
なので、壮快感のあるライブシーンなんかを期待していくと、若干肩透かしを食らった気分になるかも。

主人公が裕福な家庭の生まれなのに、満たされているが故の空虚感や周りへの劣等感に苛まれているところが最近あまり見られない感じでよかった。
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