HidekiAndo

アナイアレイション -全滅領域-のHidekiAndoのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【改訂版】スコアも上げました

“ここを出たらレナを探せ”


ある日地球外から隕石のようなモノが、ブラックウォーター国立公園内に立つ灯台に落ちてくる。

大学の生物学の教授レナ(ナタリー・ポートマン)の夫 ケイン(オスカー・アイザック)は軍の任務で出掛けたまま、何の音沙汰も無く1年経ったが、ある日突然家に帰ってくる。
しかし自分が何をしていたか、いつどうやって帰ってきたかも、何も分からないと言う。
すると突然『気分が悪い』と吐血したので、救急車で搬送されるが、道中 武装した兵士たちに、施設のような所に2人は連行されてしまう。

”Area X"
レナが外を見ると目の前に、光に包まれたような“シマー”と呼ばれるエリアが。
その境界線は徐々に広がり、何度か調査隊が送り込まれたが、生還者はゼロ。
その施設に集められた女性達
ヴェントレス (ジェニファー・ジェイソン・リー) 心理学者
ラデック(テッサ・トンプソン) 物理学者
シェパード 地形学者
アニャ(ジーナ・ロドリゲス) 救急隊員
そのメンバーで6日後にシマーの中に入る事を聞いたレナ。
ケインはシマーからの唯一の生還者だった事を知り、レナも『夫への借りを返す』ため、調査隊としてシマーの中へ入ることを決断する。

“The Shimmer ”
シマーの中心である灯台を目指し、南へ向かう調査隊。
その中の動植物は、様々に“変異”している。
要塞跡地にたどり着いた一行は、食堂に“次の調査隊へ”と書かれたメモリーカードが残されており、その中に衝撃的な映像が入っていた…。
その夜シェパードが、翌日アニャが謎の生物に襲われ、ラデックは離脱していまうが、ヴェントレスとレナは翌朝、灯台を目指す…。

“The Lighthouse ”
ヴェントレスは先に出てしまったので、一人灯台に着いたレナ。
灯台の中には、物体が落ちたと思われる穴と、またもやビデオカメラが。
そこに残された映像には…。


最近リリース数が増えてきた、NETFLIX オリジナル映画です。
情報の時点で気になっていたので、即鑑賞。
なーるーほーどー!気持ち悪い映画ですねぇ😅。
中盤までは『謎の生物からサバイブする女性達』な雰囲気ですが、終盤はかなりシュールな展開でした😅。
『2001年宇宙人の旅』『アンダー・ザ・スキン 種の補食』『メッセージ』辺りを思い起こさせます。
フォークギターとシンセのアンビエントな音楽もあり、そういう印象を受けたのかもしれませんが。引き込まれる音楽でした。

【ここから改訂↓】
ジャッキーケンさんのレビューを読み、感想・解釈が変わりました。
(自分が『勝手に同意』しただけで、正解かどうかは分かりません😂)
地球外から来た『何か』は、『対象物を吸収し、その対象物の記憶的な部分は残しつつ、新たな生物として生きていけるモノに、遺伝子レベルで変える』という事なのかな、と。
最後のケイン(ではないんですが😁)のレナへの台詞からも、ケインの記憶が残っているのが分かります。
レナが言う『何もしない』といのは、『吸収する側』からすると、別に『補食した事で、対象物が死ぬ訳ではない』から、そういう事になります。
そうする事で『地球の環境が破壊?』的な事を止める。
そう考えると、従来の『地球の(を侵略する)為に人類を駆逐しに来る』地球外生命体と比べると、なかなか面白い視点の作品でした。
しかし、やはり映画が『映像を中心に伝えるモノ』と考えると、『彼らの本来の目的』『地球の現状』が見え難いのは確かです。
その辺りが、コンパクトにでも描かれていれば、相当良い評価が自分自身出来ました。

映像を観ればお金がかかっているのは分かりますし、このクオリティの作品をNETFLIX が作っているのには驚かされます。今後への期待が膨らみます。

PS:レナに質問してた防護服の男、ベネディクト・ウォンだったんですね!
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