じわじわ侵食系SF。夢のある絶望。いやいや素晴らしい作品でした。大好き。美しくて気持ち悪くて果てしなく怖い。深淵を覗くとはこのことか。
戦地で音信普通になって戦死したと思われた夫のケインが帰ってきた。しかし記憶喪失なのか何かおかしい。彼は何処で何をしてきたのか...な作品。
導入はベタながら、その後のひたすら不安定な展開と、過去と現在を行き来するストーリーに釘付け。細かい設定のTwistが多いので、ずっとドキドキします。
そして何より独特の世界観が素晴らしい！最高の美術チーム。シマーの中の造形美たるや。町で見つけた◯◯型の植物のくだりが特に好き。ああ、行ってしまった。こんな死に憧れてしまいます。いや、むしろ永遠に生きるのか。はあたまらん。
怪物、DNA、反響...なんて素敵な設定。これは世界の補完のような...。
自滅行動、癌細胞、不死細胞。レナは精神、知識、行動共に最高の対象だったのでしょうか。
ラストがまたたまりません。水。この2人から始まる世界を思うと鳥肌が立ちます。
ナタリーポートマン、良い作品に当たりますね。あーもう一回観よう。良かったです。
