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アナイアレイション -全滅領域-のpepoのレビュー・感想・評価

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「アナイアレイション」
エリアXのビジュアルは終盤に向かうにつれ薬物幻想的なまでにシュールさを増していく。理屈や整合性よりもイマジネーションを映像美に変換しようとする制作陣の気概が、強火でビシバシ伝わってきた。
作品の軸足の置き所は原作とは全く違ってたけど、これはこれで楽しかった
原作では「私(=生物学者)」(個人的な要素を避けるため名前は使われない)は無口で偏屈で時に大胆な変わり者だ。
その性格に起因する夫との微妙な関係性や、並行して挿入される思索的な過去のビジョン、クローラー(エリアXの怪物を彼女はそう呼んでいる)が綴る文字列、等々のモチーフは映画では全てカットされているけれど、自分的にはその辺り、特に彼女のキャラクターに惹かれたので、原作の方も興味のある人にたくさん読まれるといいな!と思いました 📖
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