キネマ寸評

未来戦士スレイドのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

未来戦士スレイド(1987年製作の映画)
3.5
サンチャゴ・マックス第三弾は未来戦士スレイド。

核戦争後100年経った北アラスカ。今では砂漠の不毛地帯である。世界はオーナーシップという勢力が牛耳っており、反乱軍と日々戦いを繰り返していた…。

ネタバレーーーーーーー
オーナーシップの戦士スレイドはフットワークのいい働き者。ある反乱軍との戦い、孤立した仲間を見捨てられんと隊長の制止も聞かず1人乗り込む。
しかしこの隊長が超性格悪憎で迫撃砲でスレイドを敵もろとも殺そうとする。
負傷したスレイドは反乱軍の捕虜に。しかしあっさり縄抜けして逃走するのだった。
ディークはバーター屋。ガソリンとロケットの交換取引でカレンにふっかける。腹立って銃抜いてミサイルをゲットするカレン。絵に描いたようなヒャッハーなディーク一味と追いかけっこに。
万事休すのところをスレイドがしっかり助けて、女子に惚れさせる既成事実を着実に積み上げるのであった。
カレンの村に保護されたスレイド。工房を覗くと作り途中の激ヤバな銃がある!

解説しよう。
ベースはM16A1とM203グレネードランチャーのセットに、謎の銃身が上部に2つ、M203の両脇に小型ミサイル発射装置を備えた超謎銃である。

子供のように目がキラキラで周りの言葉全く聞こえなくなったスレイドは、日々その銃をいじくり、グレードアップに余念がない。匿ってくれたカレンのオヤジ村長が「最近どうや?」と親身に話しかけてもずっとカチャカチャ銃いじってる失礼な厨二である。

ある日村に攻め込んで来たオーナーシップを完成した謎銃”イコライザー”で蹴散らすスレイド。しかし困ったことに逆に敵陣の全員の厨二に火をつけてしまう!

「あの謎銃欲しいーーーっ!」

怯んだと思いきや、更に攻め込んで来てしまい、村長盾にディークにカレンと謎銃を奪われてしまう。ディークの小屋。レイプ2秒前に乗り込んだスレイドに全員蹴散らされるが、オーナーシップの隊長軍団も同時に攻め込んで来てなんとかカレンと逃げる。
確実に女子に惚れさせる既成事実を着実に積み上げるスレイド。その晩に抱く。

謎銃はとうとう隊長の手に渡り、隊長は将軍殺してナンバーワンに。
そして最終対決へ。
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この映画の問題は、ストーリーテリングでの配置。みんな右から来て左を背に右向いて戦い出すので、敵と味方どっちがどっちかわからなくなるのである。しかも服も似たようなの着てるし。よく出来た映画は敵陣地は左、味方の城は右とか決め事がだいたいあるので是非注意して映画を見て欲しい。

厨二の銃はミサイル撃つ時パシューーーンとか言ってカッコいい。しかし結局ガキの銃取り合いになっちゃって存分にその威力を発揮できず終わる。最後は”銃よさらば”。カッコいいじゃないか。でも岩に叩きつけたら簡単にバラバラになったけどどうなの、謎銃。

ディーク役にロバート・パトリック。スレイドのリチャード・ノートンがいい体しててカッコいい。彼はアポカリプス物の業績が讃えられて、MADMAX FURY ROADに出てるのでチェックして欲しい。
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