いいところもちょこちょこありましたが、主人公が基本的には努力も反省もせず、創意工夫的な「犯罪」によってその場しのぎをひたすら繰り返すだけなので、正直感じが悪い。身の丈にあったことをせず虚勢をはるキャラクターとして設計しているのでしょうし、その反転として身の丈にあったことをするところが肝だと思いますが(ニセの三日月が吹き飛んだあとにホンモノの満月があらわれる、のが象徴的な)、最後が結構あっさりしちゃうので不満が勝っちゃうかなー。
バスター・キートンみたいな名前でやってることはエド・ウッド、な主人公をウッチャンに演じさせたのはよかったです。