いい歳をして現実から目をそむけ、自分に都合がいいファンタジー世界(思春期のマインドのまま)で生きている人たちのことを、「まるで中学二年生の妄想みたいだ」と称して《中二病》と比喩されるようになってひさしい。
そういうことならば、この映画を観て、それをまんま受け入れ同調感動妄想できるあたり、多かれ少なかれ自分もれっきとした中二病患者?の一人なのだろう。
本作品、たしかに〝深み〟というものはそれ程ないかもしれないが、的確なキャラクターの造形と配置、無駄なくわかりやすいストーリー、良質で完成されたエンターテイメント、そしてハッピー。
まるで口あたりがよくてほどよくアルコールの効いた、ちゃんとしたお店のシャンパンみたい。
いいお酒(作品)は、最後にはちゃんといいところへ連れて行ってくれる。
それは映画に求める理由の一つ。
〈 リアル = 夢 〉という妄想 。
あながち?