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SING/シングのcatmanのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
4.5
『銀河ヒッチハイクガイド』のガース・ジェニングス監督作。あのイルカの歌のことを思えば非凡な音楽的センスの持ち主に違いないってことで恐る恐る手を出してみた。

冒頭のスペンサー・デイヴィス・グループのGimme Some Lovin' で早速乗せられる。ちょっと悔しい。これはもう楽曲が持つパワーが圧倒的なのだから。スティービーのDon't you worry bout a thingもまた然り。この曲をクライマックスに持って来た時点で本作の優勝は確定したと言っていいくらい。ズルい。アカペラから始まってオケが入って来た瞬間に鳥肌。とにかく曲のチョイスが全体的に見事。ズルい。ウケたのは銀行員のジュディスが登場するシーン。モリコーネのOnce upon a time in America / Childhood memoriesの出だしがほんの少しだけ使われるんだけど、これがもう絶妙な選曲で爆笑。

歌唱シーンは吹き替え版も聴いたらどれも素晴らしかった。中でもMISIAは圧倒的で、オリジナルに勝るとも劣らない圧巻のパフォーマンス。最高にエモい。
気軽に楽しめるファミリームービーながら、だからこそアメリカのショウビズ、エンタメ業界の底力に感心させられる一本。かなわんな〜
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