力強いタッチとは裏腹、優しき魂を
持った人だったのだなぁと知り。
この映画を62450枚の油絵だけで蘇らせた
125人の画家の人達への敬意と共に、
改めて新鮮な眼差しで
ゴッホの絵画を見直してみたいと思った。
動く油絵はやはり終始圧巻!
生と死。愛情と孤独。
そういうものの狭間で苦悩した者にしか
わからないであろう、
死への解釈やアートへの情熱、
ほとばしる社会への抗い、
期待し続ける友人への自責の念、
人間としての誇りをかけた自らとの闘い。
生前1枚しか売れず、それでも
描き生き続けようとする渦中のそれは、
とても想像し得ないけれど、
ゴッホの絵は、時代を越えて
「お前は人生で何を全うする?」と
問いかけているのかもしれない。