現代の画家が死力を注いだであろう意欲作。私はゴッホを愛しているので要所にあらわれる作品モチーフのロケーションや登場人物にずっとうきうきしっぱなしだった。
時勢が現在だとゴッホのようなタッチ、過去になると写実的なデッサンのアニメーションになる。VFXながら木々を建物へ姿を変えさせるなどアニメーションならではの技法を巧みに用いており、映像にひたすら感激してしまう。
作品も卒の整ったもので、ゴッホ好きとしては感涙もののラスト。
分かりやすい芸術映画といえばちょうどよいのだろうか。細部までこだわってみれたので吹き替えで正解だった。