さとし

ゴッホ~最期の手紙~のさとしのレビュー・感想・評価

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)
4.0
うん。普通に面白かったです。
CGアニメの時代の中、未だこういう作品を作り続けてる人たちがいると思うと感無量です。物語を描くのにCGもいいのでしょうけど、こういう落ち着いた大人の作品もいいですね。心が清らかになります。

天才画家ゴッホの死から1年が経ったころ、主人公のアルマンはある街に手紙を届けるのですが、結果的にゴッホの死の真相を調査することになります。

言っときますけど、これはミステリーですが、そんなにサスペンス的な流れのものではないですね。むしろドラマ重視です。しかし、主人公は油絵であり、100人の画家が書いたとされるものなので、さすがに綺麗です。輪郭だったり、目の動きだったり、一つ一つの動作とセリフの入り具合は完璧です。街並みも美しく、列車から観た風景も最高です。

脚本も後半には入れば入るほど、名台詞に出会う確率は高いです。
あとは後半のオチを知った時、思わずあっ!そうだったのか!的なリアクションを見る側に与えてますね。

しかし、前半はとてもゆっくりでしたね。最初の30分はどうなるんだろうと思いました。徐々に良くなってた気がします。

そうそう、最近私の中でゴッホについて考える機会が増えたんです。というのも、くだらないことに”猫は抱くもの”という映画の予告の中で一斉にゴッホって叫んだあと”私の名前はゴトウタモツです”と言ったらなぜかブーという音が流れたものがあって個人的には気に入ってます。

まあ、本編はサスペンス好きには物足りないでしょうけど、大人のアニメーションファンいは圧巻の作品でしょうね。
アニメと省略するのは禁句でしょう。
どう考えても。
さとし

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